■環境に配慮した設計
1.環境調和型製品への取り組み
●環境をコンセプトとした新製品の開発
持続可能な社会に貢献する製品創出のため、商品企画・基本設計の段階から環境コンセプト設計要素を設計目標に設定し、製品開発を実施しています。
●RoHS指令への取り組み
「RoHS指令」に適合した製品の設計を推進しています。 注) RoHS : Restriction of Hazardous Substances RoHS指令では、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB) ポリ臭化ジフェニル、エーテル(PBDE)の6物質の含有が禁止されています。 |
●REACH規則への取り組み
EUの化学品規制であるREACH規則に対応するため、JAMP(アーティクルマネジメント推進協議会)が提供する情報伝達ツール(MSDS plus,AIS)を活用して部品・材料の含有化学物質情報を収集し、お客様へ伝達を行っています。 また、日本無線グループ各社とも協働し、含有化学物質調査の共通化、調査データの共有化を進め、調査関連業務を効率化してお客様への迅速な情報開示ができるよう取り組んでいます。 注) REACH : Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals REACH規則とは、全ての化学物質を登録し、有害性、製造量、用途、残留性などの点から 環境や生物に与えるリスクを管理する欧州の法律です。 |
2.環境配慮型設計の推進
●LCA(ライフサイクルアセスメント)*の推進
環境に調和した製品を評価する手法としてLCAを取り入れ、環境負荷の削減に取り組んでいます。
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■環境に配慮した調達
当社グループでは、環境に配慮した製品をお客様にお届けすることにより、地球環境の保全に貢献することを目的として、グリーン調達を推進しています。
1.部品・材料のグリーン調達
2004年4月に 「グリーン調達ガイドライン」 を発行し、環境に影響を与える特定の化学物質の使用を禁止しました。禁止物質を含まない原材料、部品、副資材および梱包資材を調達し、環境に配慮した製品を提供し続けています。
使用する部品・材料について含有物質の調査を行い、入手したデータは、全社で共有化し、設計段階での部品・材料の選定に活用しています。
2.受入検査
2004年に蛍光X線分析装置を導入し、購入した部品にRoHS指令で禁止されている物質が含まれていないか検査を行っています。
蛍光X線分析装置
3.文具・事務用品のグリーン調達
当社グループでは文具・事務用品もグリーン調達を推進しています。
生産から廃棄にわたるライフサイクル全体を通して、環境への負荷が少なく環境保全に役立つと認められた商品につけられる、「エコマーク」 の付いた製品を1998年より購入を開始し、現在ではほぼ100%エコマーク認定品を購入しています。
また、製造現場では禁止物質を含まない事務用品を使用し、製品に禁止物質が使用されたり付着することがないようにしています。