2023年4月20日
スマートシティなどに最適な「Wi-SUN FAN1.1」搭載無線機を開発
長野日本無線株式会社は、家庭用エネルギー管理などの次世代のスマートメーターに搭載可能な無線認証機器を開発しました。本機器は、Wi-SUN FAN1.1 OFDM対応機器として国内において無線認証を取得しています。OFDM変調方式を採用することで、従来よりも狭い周波数帯域で高速通信が可能となります。
エネルギーインフラの刷新が積極的に進められる日本国内において、次世代のスマートメーターはスマートシティの実現に重要な役割を担っています。
本機器は、拡張性の高いWi-SUN FAN1.1に準拠しており、実際の電波状況に応じて自動的に接続先を切り替え、マルチホップを経由するメッシュネットワークを利用することにより、高い信頼性、広域性に加え低消費電力を実現します。次世代スマートメーター、スマートシティの構築および長距離アプリケーション領域での活用を目指すお客様に最適です。
■主な特長
①高速通信可能
・OFDM変調方式に対応し、最大伝送レート600kbpsを実現(今後2.4Mbpsについても対応予定)
②国内無線認証取得済み
・複数の変調方式(FSK・OFDM)に対応し、国内無線認証取得済み
③Wi-SUN FAN1.1対応
・Wi-SUN FANスタックのborder routerおよびrouterに対応
④20mW(13dBm)出力対応
・OFDM変調においても20mW(13dBm)出力に対応し、無線性能を最大限に発揮
⑤内蔵アンテナ搭載
・内蔵パターンアンテナを搭載しているため、機器の小型化が可能
・外部アンテナ接続用コネクタも搭載しており、外部アンテナにも対応
*なお、本機器には、シリコン・ラボラトリーズ社が開発した「FG25 Sub-GHz帯SoC」を国内で初めて搭載し、小型Wi-SUN FAN機器を実現します。
■概略仕様例
適合規格 | ARIB STD-T108 |
プロトコル | Wi-SUN FAN 1.1 |
ネットワーク構成 | メッシュネットワーク |
セキュリティ | 暗号化:AES-128-CCM* 認証:IEEE 802.1X/EAP-TLS |
アンテナ | 内蔵/外部 |
周波数 | 922.4MHz~928.0MHz |
変調方式 | FSK/OFDM |
データ伝送速度 | 100kbps~600kbps |
送信出力 | 20mW |
電源電圧 | メイン:DC 3.3V,無線部:DC 3.6V |
消費電流(FSK) | 送信時:70mA,受信時:20mA |
消費電流(OFDM) | 送信時:200mA,受信時:20mA |
外形寸法例 | 40.0(W)×23.0(D)×2.8(H) mm 突起部含まず |
■関連リンク
・シリコン・ラボラトリーズ社 (https://jp.silabs.com/)
■お問い合わせ先
長野日本無線株式会社
ICT営業部 情報通信営業グループ
TEL:03-3228-3313
E-Mail: njrc_ict-sales_infocomm_all@group.jrc.co.jp
*記載された製品の仕様は発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。